スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:-- 】
スポンサー広告
不老不死 長寿伝説② 「100万回生きたねこ」
「100万★生きたねこ」

「一冊だけ、絵本を読んでください。」 といわれたら、
    いつもこの本を選んでしまう

そして、淡々と よむ。 感情を表に出さずに、静かによむ。

100mannkaicat
癌で亡くなった義父の 

  ふとんの枕元あたりの壁に、

この絵本の絵葉書が、

     貼ってありました

どんな想いで貼ったのか、

知る由もありません

いまでも 彼の部屋に 残っています



以下、自分のために、全文掲載します。
転載は ご遠慮下さい。(わざと漢字で表記した部分もあります)
「100万回生きたねこ」

100万年も 死なない ねこが いました。
100万回も 死んで、 100万回も 生きたのです。
りっぱな とらねこでした。

100万人の 人が、そのねこを かわいがり、
100万人の 人が、 そのねこが死んだとき なきました。
ねこは、1回も なきませんでした。

あるとき、 ねこは 王さまの ねこでした。
ねこは、王さまなんか きらいでした。
王さまは せんそうが じょうずで、 いつも せんそうを していました。
そして、 ねこを りっぱな かごに いれて、 せんそうに つれていきました。
ある日、 ねこは 飛んできた矢に あたって、死んでしまいました。
王さまは、 戦いのまっさいちゅうに、 ねこを 抱いてなきました。
王さまは、 せんそうをやめて、 おしろに 帰ってきました。
そして、 おしろの 庭に ねこをうめました。

あるとき、 ねこは 船のりの ねこでした。
ねこは、 海なんか きらいでした。
船のりは、 世界中の海と、 世界中の港に ねこを つれていきました。
ある日、 ねこは船から 落ちてしまいました。 ねこは 泳げなかったのです。
船のりが急いで あみで すくいあげると
ねこは びしょぬれになって、 死んでいました。
船のりは、 濡れたぞうきんのようになった ねこを抱いて、
大きな声でなきました。
そして、 遠い 港町の 木の下に、 ねこをうめました。

あるとき、 ねこは サーカスの 手品つかいの ねこでした。
ねこは、 サーカスなんか きらいでした。
手品つかいは、 毎日 ねこを箱の中に 入れて、
のこぎりで まっぷたつに しました。
それから 丸のままのねこを箱から 取りだし、拍手喝さいを受けました。
ある日、手品つかいは まちがえて、
本当に ねこを まっぷたつに してしまいました。
手品つかいは、 まっぷたつに なってしまった ねこを両手に ぶらさげて、
大きな声でなきました。
だれも 拍手喝さいを しませんでした。
手品つかいは、サーカス小屋の うらにねこをうめました。

あるとき、 ねこは どろぼうの ねこでした。
ねこは、 どろぼうなんか だいきらいでした。
どろぼうは、 ねこと いっしょに、
くらい町を ねこのように 静かに 歩きまわりました。
どろぼうは、 犬のいる 家にだけ どろぼうに 入りました。
犬が ねこに 吠えている間に、どろぼうは 金庫を こじあけました。
ある日 ねこは犬に 噛み殺されてしまいました。
どろぼうは、 盗んだ ダイヤモンドと いっしょに ねこをだいて、
夜の町を 大きな声でなきながら歩きました。
そして 家に帰って 小さな庭に ねこをうめました。

あるとき、 ねこは、 ひとりぼっちの おばあさんの ねこでした。
ねこは、 おばあさんなんか だいきらいでした。
おばあさんは、 毎日 ねこを抱いて、 小さな窓から 外を 見ていました。
ねこは、 一日じゅう おばあさんの ひざの上で眠っていました。
やがて、 ねこは 年をとって死にました。
よぼよぼのおばあさんは、 よぼよぼの死んだねこを抱いて
一日中 なきました。
おばあさんは、 にわの 木の下に ねこをうめました。

あるとき、ねこは 小さな 女の子の ねこでした。
ねこは 女の子なんか だいきらいでした。
ねこは、 子どもなんか だいきらいでした。
女の子は、 ねこを おんぶしたり、 しっかり抱いて 寝たりしました。
ないた時は、 ねこの背中で涙を拭きました。
ある日、 ねこは女の子の背中で、
おぶいひもが 首に まきついて 死んでしまいました。
ぐらぐらの頭に なってしまった ねこを抱いて女の子は 一日中 なきました。
そして、ねこを にわの 木の下に うめました。

ねこは 死ぬのなんか平気だったのです。

あるとき、 ねこは だれのねこでも ありませんでした。
のらねこだったのです。
ねこは はじめて 自分の ねこに なりました。
ねこは 自分が だいすきでした。
なにしろ、 りっぱな とらねこだったので りっぱな のらねこに なりました。
どんな めすねこも、 ねこの お嫁さんに なりたがりました。
大きなサカナを プレゼントする ねこも いました。
上等のねずみを差し出す ねこも いました。
めずらしい またたびを おみやげにする ねこも いました。

ねこはいいました。
「おれは、 100万回も 死んだんだぜ。 いまさら おっかしくて!」
ねこは、誰よりも 自分が 好きだったのです。
たった1ぴき、 ねこに 見むきも しない、 白い美しい ねこが いました。
ねこは、 白いねこの そばに いって
「おれは、100万回も しんだんだぜ!」と いいました。
白いねこは  「そう。」
と いったきりでした。 ねこは、少し腹を立てました。
なにしろ、 自分が だいすきでしたからね。

次の日も、次の日も、ねこは白いねこの ところへ行って、いいました。
「きみは まだ 1回も 生きおわって いないんだろ。」
白いねこは  「そう。」
と いったきりでした。
ある日、 ねこは、 白いねこの 前で、 くるくると 3回 宙返りをして いいました。
「おれ、 サーカスの ネコだったことも あるんだぜ。」
白いねこは  「そう。」
と いったきりでした。
「おれは、 100万回も......。」 と いいかけて ねこは
「そばに いても いいかい。」 と白いねこに たずねました。
白いねこは、 「ええ。」 といいました。
ねこは、 白い ねこの そばに、 いつまでも いました。

白いねこは、 かわいい 子ねこを たくさん 産みました。
ねこは もう 「おれは、 100万回も......。」 とは、
決して いいませんでした。
ねこは、 白いねこと たくさんの 子ねこを、 自分よりも すきなくらいでした。
やがて、 子ねこ達は大きくなって、 それぞれ どこかへ 行きました。
「あいつらも りっぱな のらねこに なったなあ。」
と、 ねこは満足していいました。
「ええ。」 と 白いねこは いいました。
そして、 グルグルと やさしく のどを 鳴らしました。

白いねこは、 すこし おばあさんに なっていました。
ねこは、 いっそう やさしく、 グルグルと のどを ならしました。
ねこは、 白いねこと いっしょに、 いつまでも 生きていたいと 思いました。

ある日、 白いねこは、 ねこの となりで、 しずかに うごかなく なっていました。
ねこは、 はじめて なきました。

夜になって、 朝になって、 また 夜になって、 朝になって、
100万回もなきました。
朝になって、 夜になって、 ある日の お昼に、 ねこは なきやみました。


100end
ねこは、 白いねこの となりで、

しずかに うごかなく なりました。


ねこは もう、 けっして

生きかえりませんでした。
スポンサーサイト
【2007/10/25 22:00 】
読み物
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。